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25-05-01
2025年3月5日から “ai.kr”、“it.kr”、“io.kr”、“me.kr” 等の新しい3段階の国家ドメイン(.kr)の登録が全面的に始まった。これらのドメインは人工知能及びデザイン技術トレンドに支えられ、新産業・新技術ブランドの代表アドレスとして速やかに定着することが予想され、ドメイン先占競争の熾烈化と、それにともなう商標とドメイン間の紛争可能性も増加するものと思われる。
ドメインも ‘ブランド資産’、権利者の適切な対応が重要
ドメインは単純なウェブサイトアドレスであることを越えて、ブランド認知度及び消費者混同可能性と直結する商標権の延長線上にある。しかし、ドメイン登録は先占主義(先登録者優先原則)により運営されているので、商標権者が登録商標を保有しているとしても、ドメインを第三者が先に登録してしまう事例が頻繁に発生している。
インターネットアドレス資源法、不正競争防止法、商標法等の法律により、無断のドメイン先占または使用に対し事後的に制裁することができるが、このような救済は IDRC(インターネットアドレス紛争調停委員会)、UDRP(国際ドメイン紛争解決手続き)等を通して進めなければならず、時間と費用の面で効率的とはいえない。
国内に登録商標という明確な権原を保有している場合には、上記紛争調停手続きを比較的容易に進めることができるが、登録商標がない場合には、自社商標の使用認知度、相手方の不正な目的等の多様な状況を主張して証拠を通して立証しなければならないので、さらに多くの時間と手続きを要することにもなりえる。したがって、ドメイン紛争の効率的対応のためにも、顧客の主要商標に対する先制的登録確保が重要である。
無断登録されたドメインに対し適切な事前・事後対応をしない場合、権利者の時間と費用はもちろん、商標のブランド価値にも直接的な損害が発生しえる。今度の新規 .kr ドメインの開始により当分の間は新規ドメイン登録の推移及び関連紛争の動向を緊密にモニタリングする必要があると思われる。
リ・インターナショナル、ドメイン紛争及び商標保護諮問経験豊富
ドメインは商標権及びブランド政策と密接に連結しているので、ドメイン保護戦略を樹立する際にも、国内商標登録状況、商標使用実績、市場認知度等、ブランドをめぐる多角的な権利分析が核心となる。
リ・インターナショナル特許法律事務所は、多数の国内外企業を対象に国際ドメイン仲裁(UDRP)及び国内インターネットアドレス紛争調停委員会(IDRC)への対応経験を有している。また、リ・インタナショナルの顧客を対象としては IP-Domain 連携モニタリングプログラムを運営し、顧客の新規ブランドの上市と関連して事前にドメイン権の確保戦略と紛争可能性診断サービスも提供している。
ドメインはすなわち、デジタル環境におけるブランドだ。先制的ドメイン管理と専門家による法律諮問を通し、不要な紛争を事前に防止し、企業のブランド資産を安定的に保護することが重要だ。